東京ローカルな話で恐縮ですが、2023年1月から、都営地下鉄大江戸線に女性専用車両が導入されました。
午前7時から8時30分までのほんの1時間30分ですが、朝のラッシュ時はぎゅうぎゅう詰めなので本当にありがたいです。
友人にその話をしたら「なぜ今?」「逆に今までなかったんだ」と言われましたが、個人的には純粋に導入を歓迎しています。
東京の女性専用車両は1号車とか端の車両が多いのですが、大江戸線は4号車という点も評価ポイントです。
名古屋に住んでいる親戚に「大阪や名古屋の女性専用車両は便利な階段の場所に配置されているのに、東京はなぜ端っこなのか?」と言われたことがあります。
恐らく1988年の地下鉄御堂筋事件がその要因ではないかと思います。
大阪市営地下鉄御堂筋線の電車内で、痴漢被害にあっていた女性Aさんを救おうと、二人組の痴漢に注意した女性Bさんが逆に恨みを買い、その犯人たちにBさんが別の場所で強姦された、という女性にとって聞くだけでもおぞまじい事件が昔ありました。
痴漢や性暴力を許さない!という熱いムーブメントと女性専用車両の導入は大阪、名古屋に波及したけれど、東京までは勢い及ばず、一番端の車両に導入というところで着地したのかな、と推測します。
大江戸線では、4号車の付近に、各駅2~3名ずつスタッフさんが配置されて「4号車は女性専用車両ですーー」と毎朝声を張ってくれています。導入月だけかと思っていたら、2月も継続されています。
人件費を考慮すると社内アナウンスだけでもいいのにな、とは思いますが、トラブル回避のために慎重に対応しているんだろうな…と思います。
女性専用車両といっても、男性が乗っていたりしますが、別にそれで揉めることもありません。
男性の同僚は、「混雑時は痴漢に間違われないよう、両腕をつり革に引っかけている」と言っていたので、男性も苦労していると思います。
痴漢冤罪をテーマにした周防監督の『それでもボクはやってない』は確かにぞっとする映画でした。
一番良いのは、リモートワークがもっと普及して、朝の電車の混雑がなくなることなんですけどね…
10年後くらいにはそんな時代がくればいいなぁー、来るんじゃないかな、と夢みています。
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